介護職は他の職種と比較しても離職率が高く、約20%と1年間で2割辞めていく計算になっています。
その要因は、スタッフの本音にあります。
介護業界は3Kと呼ばれ、キツイ、汚い、臭いに加えて、給料が安いの実質4Kと労働待遇、給与面などで不満が多い事が知られています。他にも不満な点として、看護師に雑用扱いされる、利用者や家族からのクレームがトラブルに発展しやすい、もっとより良いケアをしてあげたいのに施設側の意向で思うように介護出来ないなどの点が挙げられます。また、就業する施設によって労働環境の差や、正社員、契約社員、パート社員などの待遇にも大きい差があるなど、雇用形態での格差も介護職の本音として挙げられるようです。
そういった格差が嫌で転職するパターンも多く、転職先と前職先を比較して離職するケースも見受けられます。
それでも介護職を選ぶのにはそれぞれの理由があり、全国どこでも職に困らない、解雇される心配がないなどの就労面での利点や、きちんとした介護サービスを提供し、喜んで欲しい、「ありがとう」と感謝されて嬉しいなど精神面での「やりがい」を求める意見も本音としてあるようです。また、忙しいからこそ同僚からも必要とされる喜びがある、といった意見も中には見受けられます。
どんな仕事でも、辛い事や嬉しい事が半々で愚痴も出るかと思いますが、仕事にやりがいや喜びを感じる事が多い介護職は、自分の力を試せる場所でもあります。マイナス面ばかりに目を向けるのではなく、プラス面にも目を向けていってほしいと思います。